昨日のマーケットは株式市場がほぼ横ばいでの動きに。
NYダウは上昇する中、NASDAQは反落、S&P500指数はほぼ横ばいとマチマチな動きとなっている。
米国債金利は低下する中、ドル円は一時欧州時間に131円台を突破する動きも見られたが、NY時間に米国債金利が低下する中で上にいってこいの展開となり、130円台前半まで下落。
ユーロドルは引き続き強い展開となっており、1.09台を突破する場面も見られた。
ECBの高官が最近ではコメントを相次いで発言しているが、利上げを0.5%で2回行うという路線をラガルド総裁やスロバキア中銀総裁が支持しておりユーロの堅調な地合いに繋がっている様子。
現在FOMCでの利上げペースは0.25%を2回行うというのが既定路線となりつつあり、6月で4.75%-5%程度まで利上げを行ってから、それ以上の利上げは織り込まれていない状況下、米ドルにはこの織り込み度合いが反映されているようで、ドルインデックスの低下が進んでいる。

ドル円は日銀の金融政策がどのように変化するのかがポイントになっており、一旦金融引き締め方向での動きは止まっているが、海外勢はまだまだ金融政策が修正されるということを念頭にトレードを行っているようだ。
ゴールドの価格は引き続き資金逃避の需要からなのか堅調な地合いが続いているが、2ヶ月上昇する中で、この水準からは買い辛くなってきている状況。
株式市場と昨年は連動していることもあり、株式市場が下落する場面では通常買われるが、昨年と同様の動きとなる場合は一旦下落することも視野に入れておいた方がよさそう。
仮想通貨市場は調整安の動きに。
ビットコインは22,000ドル台半ばまで下落しており、イーサリアムも1,500ドル台半ばまで下落する動きとなっている。

またaptosの上昇が大きく、1/9では3ドル台だったが、現在12ドルと4倍近い上昇を今月見せているのが、特徴的な動き。
aptosのエコシステムの拡大が背景として考えられており、仮想通貨市場に動きが出る中、アルトコインの上昇が顕著になってきている状況。
ビットコインは押し目を作る場面も一旦あるかもしれないが、下では拾っていきたい投資家が増えてきているため底堅い展開が続きやすいだろう。
ニュースとしては国内でbitflyerがFLRの取り扱いを開始したことや、EUの銀行の自己資本規制比率の見直しがされる中、リスクの設定として仮想通貨には厳しいレベルとなっている。
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中島 翔

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