なぜソーシャルレンディング投資家はオーナーズブックを選ぶのか?

ソーシャルレンディング会社を選ぶときは、自分以外の他の投資家もよく利用しているなど安定性の高い投資先を選んで行きたいと思う人も多いでしょう。

日本にあるソーシャルレンディング会社の中でも、投資家から高い信用を得ているサイトの一つに、オーナーズブックがあります。

今回は、なぜオーナーズブックはソーシャルレンディング投資家からの支持を得ているのか、投資家の声などからその理由を探ってみましょう。

目次

  1. 東証上場企業としての安心感
  2. 利回りは低くても大きな売却益が出ることがある
    2-1.ローリスクローリターン案件が多い
    2-2.売却益が得られる案件もある
  3. 全案件に不動産担保が設定されている
  4. エクイティ型ファンドの提供を開始した
  5. ソーシャルレンディング事業以外も順調で、倒産リスクが低い
  6. まとめ

1.東証上場企業としての安心感

オーナーズブックを運営しているロードスターキャピタルは、東証マザーズ上場企業です。創業は2010年とまだ新しい会社ですが、2017年の秋に上場を果たしました。その後の株価も順調に推移し続け、上場時よりも高い株価になっています。

主な運営事業は不動産関連の開発や運用事業であり、会社役員も不動産業界のプロと言える人材が多く集まっています。実際にロードスターキャピタルの決算情報を見ても、業績は順調な伸びを見せています。今非常に勢いがあるベンチャー企業のひとつだと言えるでしょう。

ソーシャルレンディング業界は比較的中小企業が多く、業務フローの不安定さや遵法意識の低さに伴う倒産リスクなどを孕んでいます。

ロードスターキャピタルは、日本のソーシャルレンディング会社の中ではmaneoSBIソーシャルレンディングと並び、信用度の高い企業と言えるでしょう。

2.利回りは低くても大きな売却益が出ることがある

オーナーズブックの案件は4.5%~5%という利回りが多くなっています。この数字だけ見れば、日本のソーシャルレンディング会社の中では平均的な水準よりもやや低い数字です。他のソーシャルレンディング会社の平均的な利回りは7%や8%が多く、利回りの高い会社では10%以上の案件もあります。

利回りの数字は投資家の利益に直結します。利回りが低い会社が人気を獲得していることを不思議に思う人が中にはいるかもしれません。オーナーズブックの配当は3ヶ月に1回であり、毎月分配されるわけではありませんので複利投資は困難です。これらの面から、決して収益が上がりやすい企業とは言えないでしょう。

しかし、二つの理由から、利回りが低くても人気を獲得していると考えられます。

2-1.ローリスクローリターン案件が多い

ソーシャルレンディングにおいて利回りの高さは、貸付先への金利の高さ。つまり返済リスクの高さに直結してきます。これまで行政処分を受けて事実上の営業停止状態に追い込まれている「みんなのクレジット」「ラッキーバンク」「グリーンインフラレンディング」は、いずれも10%以上の高い利回りを謳い文句にしていました。

現在は返済が行われない状態に陥り、投資家も投資していた資金を拘束されています。10%以上の利回りを投資家に提供していたということは、15%という金利の上限に近い水準で融資していたケースも多いはずです。

結果として融資先が返済できなくなり、投資家に分配金を配当するどころか、元本すら返済できなくなっているのです。

オーナーズブックの案件では、投資家への利回りは5%以下に抑えられています。貸付金利の最終的な数字は明らかにされていませんが、10%を超える水準ではないと考えられます。それだけに返済リスクが低く、ローリスク・ローリターン投資ができるのです。

2-2.売却益が得られる案件もある

オーナーズブックが投資家に提供している案件は、不動産物件の購入や売却を目的としたものが中心です。例えば投資家から2000万円の資金を集め、1500万円で不動産を購入し、500万円でリフォームした物件を3000万円で売るような案件が多いのです。

売却が成功した時点で、案件の運用期間中でも早期償還が行われることが多くなっています。予定されている利回りは、あくまでも期間満了まで運用した時の金利であり、想定以上の売却益が投資家に分配されることがあります。このようにローリスク・ローリターン投資ながら、高収益を狙うことができるのです。

3.全案件に不動産担保が設定されている

オーナーズブックが投資家に提供している全ての案件は、不動産担保が設定されています(2018年9月時点)。不動産市場は浮き沈みがありますが、それでも東京23区内など資産価値が下がりにくい場所のマンションなどが担保であれば、価格の下落リスクは低いと言えます。

マンションは戸建てや工場、敷地などの不動産と比べ、換金がしやすいメリットもあります。万が一貸し倒れが発生したとしても、融資した資金の大半を回収できる見込みがあります。

4.エクイティ型ファンドの提供を開始した

オーナーズブックで注目したいものに、7月から提供を開始したエクイティ型ファンドがあります。ソーシャルレンディングは別名、『融資型クラウドファンディング』と呼ばれます。しかし、このエクイティファンドは融資ではなく、投資案件となっています。

スキームとしては投資家から集めた資金を元に、不動産証券担保に投資して運用で得られた利益を投資家に分配していくものとなっています。

エクイティ型は融資ではないため、表示されている利回りもあくまで目安となります。必ずしも数字通りの年利が得られるとは限らず、損失が発生した場合には元本を失う可能性もあるのですが、投資プロジェクトが当初の想定以上にうまくいけば、予定されている利回りよりも多くの分配金が投資家に提供される可能性もあります。

その意味ではオーナーズブックの中でもハイリスク・ハイリターン案件と言えるでしょう。現在提供されている案件を見ると、目安の利回りは7%になっており、オーナーズブックの平均的な利回りよりも高い数字です。

オーナーズブックのエクイティ案件の利回り

オーナーズブックではメザニンローン、シニアローンとエクイティ型ファンドを組み合わせ、利益が出た場合はエクイティ型ファンドの投資家に優先的に分配します。逆に損失が発生した場合も、エクイティ型ファンドから損失を計上します。

オーナーズブックの利回りが物足りないと感じている人も、ハイリスク・ハイリターン型のエクイティ型ファンドという選択肢が生まれたことで、自分のスタンスに合わせた投資が可能になりました。

これまでのソーシャルレンディング案件とはリスクもリターンも異なりますので、じっくりと説明を読みながら特性を確認していきましょう。

5.ソーシャルレンディング事業以外も順調で、倒産リスクが低い

ロードスターキャピタルの決算情報を見ると、ソーシャルレンディング事業の利益はまだごくわずかです。同社の営業利益に対して占める割合は、3%~5%という数字です。

ロードスターキャピタルの売上や利益の大半は、不動産開発事業によって生み出されています。つまり、ソーシャルレンディング以外の事業が同社の柱になっています。

ソーシャルレンディングは安定した利益が出るようになるまで時間がかかり、運用金額が数十億円にならないとまとまった利益になりません。SBIソーシャルレンディングもようやく単期での黒字化が達成できたところであり、それまでは赤字が続いていました。

ソーシャルレンディング事業単体でのロードスターキャピタルの売上は明らかにされていませんが、不動産事業を中心に着実に営業利益を出し続けています。他のソーシャルレンディング事業者と比べると直近の倒産リスクは非常に低いと考えられるでしょう。

十分な資金がないと株式市場への上場もできませんし、財務状況も上場時にしっかりとチェックされます。事業者リスクが低く、ソーシャルレンディング以外の収益源を持っていることにより、高い安定性が期待できるのです。

6.まとめ

オーナーズブックではローリスク・ローリターン投資案件が中心でした。しかし、エクイティ型ファンドの登場により、ハイリスク・ハイリターン型投資も可能になっています。投資家にとっては多様な選択肢が生まれたことで、ますますオーナーズブックの魅力が増していると言えます。

ロードスターキャピタル本体の事業も順調であり、これから更なる事業拡大が望めるでしょう。今後も投資家にとって魅力のあるソーシャルレンディング会社の一つとして、会員数を増やしていきそうです。

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HEDGE GUIDE 編集部 ソーシャルレンディングチーム

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