人気のソーシャルレンディング案件は1分で募集終了?投資を始めるには

6月、7月とソーシャルレンディング業界では相次いて問題が起こっています。そんな状況の中、できるだけ安心して運用ができるソーシャルレンディング会社を選び、投資したいと思う方も多いでしょう。

しかし人気の高いソーシャルレンディング会社は、案件の募集が開始されると数分で募集上限金額まで達してしまうことがあります。募集開始時に常にパソコンやスマホの前にいられるとは限りませんし、準備万端だとしても操作を間違えただけで投資ができないこともあります。

では安定してソーシャルレンディング投資をしていくためには、どういった会社を選べば良いのでしょうか。

目次

  1. 人気のソーシャルレンディング会社は開始後すぐに募集金額上限に
  2. 投資が難しいソーシャルレンディング会社の傾向とは
  3. 投資しにくいソーシャルレンディング会社の問題点
  4. 余裕をもって投資できる会社は?
  5. まとめ

1 人気のソーシャルレンディング会社は開始後すぐに募集金額上限に

ソーシャルレンディング会社の中でも人気が高い会社では、案件の募集開始からわずか数分で募集金額の上限まで達してしまうことがあります。このような状況下では思ったように投資ができず、せっかく用意した資金の運用ロスが起こることがあるのです。

実際に人気の高い会社では、どのような募集状況になるのか、具体的に見てみましょう。

1-1 SBIソーシャルレンディングは数億円の募集でも一瞬で上限に

まず投資が難しく、人気が高い会社として知られているのが「SBIソーシャルレンディング」です。大手金融グループのSBIグループの一社であり、テレビ番組や雑誌でも頻繁に取り上げられることが多い会社です。SBIグループということもあって信頼が厚く、投資家の数も多くなっています。

SBIソーシャルレンディングでは数億円単位の案件を募集することが多いのですが、それだけの金額の案件でもわずか数分で募集金額上限まで達してしまう状況が続いています。

テレビ東京系の経済ニュース番組「ワールドビジネスサテライト」でSBIソーシャルレンディングが取り上げられた際の映像では、数億円単位の募集がわずか15分ほどで募集終了になる様子が放送されていました。その状況から現在はさらに人気が上昇しています。SBIソーシャルレンディングに投資する際は回線が繋がるかどうか、ある意味では「運試し」の要素も絡んでくるのです。

1-2 オーナーズブックも投資が難しい

SBIソーシャルレンディング同様に人気が高いのが、ロードスターキャピタルが運営する不動産投資特化のソーシャルレンディングサービス「オーナーズブック」です。

こちらも非常に高い人気で、すぐに募集総額に達してしまうという状況です。

こちらもTwitterの反応ですが、7月上旬にオーナーズブック上で募集された案件では、ほんの一瞬で投資金額の上限に達してしまいました。オーナーズブックは一度入金しないと投資できないシステムになっています。仮に資金を入れて投資ができなかった場合には、入・出金手数料が無駄になってしまいます。

1-3 TATERUファンディングも人気

ソーシャルレンディングではありませんが、似た特徴を持つ投資手法として最近人気なのが不動産投資型クラウドファンディングです。その不動産投資型クラウドファンディング大手の「TATERU Funding」も投資の人気が加熱し、思ったように投資できない状況となっています。

7月13日には2億円以上の投資案件の募集がありましたが、10分程度で上限金額まで埋まってしまいました。そのため投資ができなかった人も多いようです。

このように人気のソーシャルレンディング会社、不動産投資型クラウドファンディング会社では、投資できるかできないかが運やタイミングに左右されてしまうことも多いため、各社で案件数や投資額が増えるのを待つか、他に安定して投資できる先を確保しておく必要があります。

2 投資が難しいソーシャルレンディング会社の傾向とは

上記で取り上げた人気の高い投資先には、共通した傾向があります。どういった投資先ほど人気が高いのでしょうか?

2-1 会社として信頼性が高い

まず共通しているのが、会社として信頼性が高い投資先であるという点です。SBソーシャルレンディングは大手金融グループであるSBIグループの一員。親会社のSBIホールディングスは東証一部上場企業です。ロードスターキャピタルは東証マザーズに上場していますし、TATERUファンディングを運営するTATERUも東証一部上場企業です。

ソーシャルレンディング業界で行政処分や行政勧告を受ける企業が相次ぐ仲、社会的に信頼がおける上場企業に投資したいと思う人が出てくるのも、不思議な話ではありません。

2-2 募集や運用の実績がしっかりしている

またこういった会社では募集や返済実績も豊富です。SBIソーシャルレンディングは先日、返済遅延を起こしましたが、それまでは法人向け融資では貸し倒れ実績などについては0件でした。

TATERU Fundingもファンドの募集を開始して以降、投資家に想定されていた利益を提供できなかった、もしくは物件を売却して投資家に返金せざるを得なかったという事例はありません(2018年7月時点)。安定した利益を投資家に提供しています。

オーナーズブックも同様であり、ソーシャルレンディング案件で貸し倒れや遅延などは一度も発生していません。

SBIソーシャルレンディングの募集実績は300億円以上、オーナーズブックの募集実績は64億円以上、TATERU Fundingは57億円以上に達しています。信頼と実績が確かな会社ほど、投資先として人気が集中する傾向にあるのです。

3 投資しにくいソーシャルレンディング会社の問題点

安定した収益が見込める投資先を選びたいという願望は、投資家からすればごく当たり前の感情です。しかし投資できないソーシャルレンディング会社だけで投資をしようとすると、以下のような問題点も考えられます。

3-1 案件内容を精査する時間がない

例えばロードスターキャピタルの場合、2018年1月~3月の募集件数は11件、貸付実行額12.5億円(端数切り捨て)で、募集1件あたり平均で1.1億円程度の募集金額です。それに対して同時期の投資家会員数は10,406人だったので、そのうち2割の2,000人が平均5.5万円を投資しようと考えればそれだけで投資枠が埋まってしまう、という状況となっています。

オーナーズブックの投資家数は2017年9月~12月時点で7,635人でしたので、3ヶ月で3,000人近くの投資家が増えており、案件数や募集額が投資家数の増加ペースを大幅に上回るペースで増えない限りは、現在の状況が続くと考えられます。

投資家からこれだけ人気が集中すると、案件の告知から投資までにじっくり時間を取って案件を精査する時間がなかなか取れません。そうなるといかに安定した投資先だと思っていても、リスクを把握できずに問題のある投資先に資金を入れてしまうことも起こり得ます。これまでの募集で問題がなかったからと言って、今後も全く問題が起こらないとは言い切れません。

3-2 入金が間に合わない

案件の募集に際して多くのソーシャルレンディング会社では、投資家に向けて『何月何日何時から〇〇案件の募集を開始します』などのような文言で、事前に告知メールを送付します。投資家は事前告知メールを見てから実際に案件を確認し、投資するかどうかを決めてから口座に入金後、募集開始に備えます。

しかし人気が高いソーシャルレンディング会社の場合、油断していると入金が間に合わず、投資ができないこともあります。ただSBIソーシャルレンディングやTATERUファンディングでは一旦、希望する投資金額で申し込んだ後、申し込みが確定してから入金するシステムなので上記のようなデメリットはありません。

4 余裕をもって投資できる会社は?

安全性の高さで投資先を選んでいるつもりなのにじっくりと案件の精査ができないままでは、結果的にリスクのある投資先を選んでしまうかもしれません。そこで人気の投資先以外にも、余裕を持って投資が可能なソーシャルレンディング会社についても考えてみましょう。

4-1 業界第3位のクラウドバンクは投資しやすい

クラウドバンクは募集金額が累計で300億円を突破し、日本のソーシャルレンディング会社の中ではmaneo、SBIソーシャルレンディングに次ぐ3番目の募集実績を持っています。案件の貸し倒れが起きたこともこれまでありません。また運営元の日本クラウド証券はソーシャルレンディング業界で唯一、第一種金融商品取引業免許を取得しています。

募集金額の多さ、案件数の豊富さ、さらに投資先の事業も多様です。さらに運営元の信用も一定以上のものがあります。案件が一瞬で終了することもないので、投資したい時に投資できる会社として重宝します。

4-2 海外案件が豊富なクラウドクレジット

クラウドクレジットは累計での募集金額が100億円を突破し、会員数が2万人を超えるなど、勢いのあるソーシャルレンディング会社の一つで伊藤忠や第一生命などの大企業が出資をしています。

クラウドクレジットは海外案件を専門としており、同社のソーシャルレンディング案件は日本と違った法律によって運用されています。そのため案件リスクだけを見ると、これまで何件か貸し倒れが起こるなど、リスクがないわけではありません。

しかし会社の方針としてきちんとリスクがある点を明記しており、分散投資ができるように様々な国の案件の取り扱いも行っています。会社の情報開示に対する姿勢がしっかりしているので、ある程度信用できる投資先と言えるでしょう。

案件の数も豊富であり、毎月の募集金額も5~10億円と大きな金額です。募集開始から一瞬で投資金額の上限に達することもないので、信頼がおけて投資しやすいソーシャルレンディング会社と言えます。

5 まとめ

投資先のソーシャルレンディング会社を選ぶ時には、安全性や信用性、投資としての確実性を重視したいところですが、案件を精査せずに焦って投資することは後々のリスクにつながります。

人気のソーシャルレンディング会社には事前に登録をしておき、案件数や募集額が大きくなってきたタイミングで余裕をもって投資することを検討し、それまでは今回ご紹介した会社などもうまく活用しながら投資を進めていきましょう。

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HEDGE GUIDE 編集部 ソーシャルレンディングチーム

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