デポジット口座がないソーシャルレンディング会社のメリットとは?

日本の多くのソーシャルレンディング会社では、投資をするにあたって投資家に対し、デポジット口座を用意しています。投資家はソーシャルレンディング会社から指定されたデポジット口座に入金を行い、そのお金を使ってソーシャルレンディング案件に投資します。

しかし全てのソーシャルレンディング会社がデポジット口座を用意しているわけではありません。ではデポジット口座を用意していない会社はどこなのか、そしてデポジット口座がないことにより、投資家にどんな影響があるのかを見ていきます。

目次

  1. デポジット口座を持たないソーシャルレンディング会社3社
  2. デポジット口座がないことによる3つのメリット
    1. 分配金と償還金の出金手数料がかからない
    2. 出金のし忘れを防ぎ、資産を守ることができる
    3. 募集開始時に現金を用意できなくても投資枠を確保できる
  3. デポジット口座がないと入金手数料がかかるというデメリットも
  4. 今後の流れでは、デポジット口座はなくなる?
  5. まとめ

1 デポジット口座を持たないソーシャルレンディング会社3社

ソーシャルレンディング会社でもデポジット口座を持っていないのは、以下の3社となっています。

通常のソーシャルレンディング会社の場合、デポジット口座に一度入金した後、デポジット口座内の資金を上限額として案件に投資します。

しかしこの3社は流れが逆です。まず案件の募集が開始されたら、希望金額を入力して投資を申し込みます。そして投資枠が確保された後、運営会社から連絡が来ます。それから申し込んだ投資金額を期限までに、指定の口座に振り込みます。

特に国内ソーシャルレンディング業者の中でも、募集金額の規模が2番手のSBIソーシャルレンディングはこの制度を導入していることもあってか、募集開始後から僅かな時間で何億円もの投資金が集まることもあります。

2-1 分配金と償還金の出金手数料がかからない

最も分かりやすいメリットとしては、分配金と償還金の出金手数料がかからないという点になります。通常のソーシャルレンディング会社では毎月1回、分配金がデポジット口座に振り込まれます。そして案件の運用が終了すれば、投資したお金が全額返還されます。

そのお金を使ってまた別の案件に投資しても良いのですが、「もっと条件の良いソーシャルレンディング案件が見つかった」または「ソーシャルレンディング以外の投資にお金を回したい」などの場合には、自分の銀行口座に一旦出金しなくてはいけません。

そして出金の際には、一定の出金手数料がかかる会社が多いです。例えばmaneoマーケットで募集しているソーシャルレンディング会社の場合、その会社のメインバンクと支店が一致していれば、出金手数料は無料ということがあります。一方で3万円以上の金額をその会社のメインバンクと別の銀行に出金する場合、400円以上の出金手数料がかかってしまうこともあります。

この出金手数料は、自分が投資するソーシャルレンディング会社の数が多ければ多いほど増えていきます。出金手数料がかからないだけでも、金銭的なメリットとしては十分です。

出金手数料が無料であれば、分配金の再投資を行いやすくなり、ソーシャルレンディング投資での複利効果を発揮させることができます。

2-2 出金のし忘れを防ぎ、資産を守ることができる

また分配金と償還金が毎月自分の口座に自動的に振り込まれれば、資産の思わぬ損失を防ぐことができます。

仮に自分が投資していたソーシャルレンディング会社が倒産してしまったとします。その場合自分がデポジット口座内に預けていたお金がきちんと返還されるかは、その会社の財務状況などによっても大きく変化してきます。最悪の場合、デポジット口座に預けていたお金が失われることも考えられるのです。

しかし分配金と償還金が自動的に自分の口座に振り込まれるのでしたら、案件の運用が終了した時点で資産の安全が確保されます。出金を忘れることもありません。

2-3 募集開始時に現金を用意できなくても投資枠を確保できる

また通常のソーシャルレンディング会社は、一旦デポジット口座に入金していないと投資できません。そのため「条件的には非常に良い案件なのに、手持ちの現金がないので投資できない」「案件を知るのが前日の夜だったので、翌日の案件の開始までに入金できない」というケースもあり得ます。その場合、みすみす投資のチャンスを逃してしまうことになるのです。

しかしデポジット口座を持たないソーシャルレンディング会社では、『最初に投資枠を確保する』という流れになっています。仮に「現時点で現金は手元にないが、一週間後に多額の償還金が戻ってくる」などの場合はひとまず、投資枠を確保しておけば問題ありません。

振り込みには一定の期間が設けられています。その期間中に現金が用意できれば、募集開始時点で現金がなくても投資は可能です。この点も大きなメリットと言えるでしょう。

3.デポジット口座がないと入金手数料がかかるというデメリットも

一方でデポジット口座がないことによるデメリットもあります。それは再投資をしたい場合に毎回入金しなければいけないという点です。

通常では同じソーシャルレンディング会社に再投資する場合、分配金と償還金をそのまま投資に回せます。再度入金する必要がないのです。しかし利用する銀行によっては、口座での入出金の際に手数料が余分にかかってしまうこともあるでしょう。

ネットバンクなどを使えば月に何回かは入金手数料が無料ですし、メガバンクよりも入金手数料が安いことが多いので、できるだけネットバンクを利用して無料で入金できる回数を増やしておきましょう。

4 今後の流れでは、デポジット口座はなくなる?

デポジット口座を持たないソーシャルレンディング会社は現在のところ3社ですが、今後のソーシャルレンディング業界の流れとしてはデポジット口座の廃止が主流になると考えられます。

その理由としては金融庁が投資家の資産を保護するための改善策を講じているからです。デポジット口座がないことのメリットの一つに自動的に出金が行われる点を挙げましたが、このようなスキームになれば、不慮の事故により投資家の資産が失われることを防げるのです。

5 まとめ

デポジット口座を持たないソーシャルレンディング会社との取引では、『出金手数料がかからない』『自分の資産が守られる』『即座に現金がなくても投資できる』などのメリットがあります。

ソーシャルレンディング業界も本格的に投資のリスクを考えなくてはいけない時期に来ていると言えます。きちんと資産を増やして自分の財産を安全に運用していくためにも、こういった投資家保護のシステム整備に力を入れている会社に投資していくことも検討しましょう。

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HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム

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