楽天証券、ポイントの貯め方と使い方、お得になるやり方は?SPU(スーパーポイントアッププログラム)の概要も

楽天ポイントは楽天の各種サービスをはじめ、街のお店でも幅広く使えるポイントサービスで、楽天証券での投資にも使うことができます。楽天ポイントを上手く貯めて、投資に活用する方法はないかとお考えの方もおられるのではないでしょうか。

楽天ポイントはつみたて投資にも使えますので、貯め続けると毎月の投資資金にも活用でき、投資の心強い味方となります。この記事では、楽天ポイントの投資活用について基本的な内容を中心に解説しています。楽天証券での投資を考えている方はご確認ください。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
※この記事は2021年8月27日時点の情報に基づき執筆しています。最新情報はご自身にてご確認頂きますようお願い致します。

目次

  1. 投資に使える楽天ポイント
    1-1.1ポイント1円で利用できる
    1-2.対象は株、投信、バイナリーオプション
    1-3.SPU(スーパーポイントアッププログラム)の対象
  2. 楽天ポイントの投資手順とサービス内の連携
    2-1.楽天ポイントで運用商品を買う方法
    2-2.他のサービスとの連携
  3. 楽天ポイント投資のデメリット
    3-1.楽天会員になるとダイレクトメールが届くようになる
    3-2.ポイント利用上限がある
    3-3.通常ポイントしか使えない
  4. 楽天ポイント以外の主なポイント投資
  5. まとめ

1.投資に使える楽天ポイント

世の中には色々なポイントサービスが流通していますが、買い物から支払いまで幅広く活用でき、投資にまで使える楽天ポイントは楽天グループの重要なアピールポイントです。投資に使う場合の楽天ポイントについて、詳細を確認しておきましょう。

1-1.1ポイント1円で利用できる

楽天ポイントを投資で使う場合、1ポイント1円として現金と同じ感覚で利用できます。ポイント投資を始めるのは簡単で、楽天証券にログイン後、楽天ポイントコースに切り替えるとポイントを使った投資が可能となります。

楽天ポイントは数々の楽天サービスを利用していると自然と貯まっていきますが、貯まったポイントの一部、もしくは全てを楽天証券での投資へ振り分けることで、現金を使わない投資も実現できます。

1-2.対象は株、投信、バイナリーオプション

楽天ポイントを使った投資の対象は、株、投資信託、バイナリーオプションとなっています。

投資信託

投資信託の買付では、単発のスポット注文と積立注文があります。

貯まったポイントを一気に使うスポット注文も良いのですが、毎月ポイントが蓄積されている場合、積立注文で継続的に投資を続けていく方法も効果的です。資金に余裕がない間は楽天ポイント投資からスタートして、資金に余裕ができたら現金投資に切り替える方法もあります。

株式

株式は投資信託と異なり最低購入金額がやや高く、数万円以上の金額が必要になります。楽天証券ではミニ株投資に対応していませんので、現状、数百円~数千円の少額投資はできません。そのため楽天ポイントのみを使いたい場合は、個別株を買い付けるよりも少額から買付できるETF(上場投資信託)に適しています。

なお、現物株式の購入代金や取引手数料の一部または全部にポイントを充当することも可能です。

バイナリーオプション

バイナリーオプションは、ある一定期間において予想の価格を上回るか下回るかを予想するもので、ハイアンドローとも呼ばれます。投資というよりは投機に近く、余っているポイントを使って挑戦することに適しています。

1-3.SPU(スーパーポイントアッププログラム)の対象

楽天ポイントを使った投資は、楽天市場のSPU(スーパーポイントアッププログラム)の対象です。

500円分以上の投資信託購入(1円以上をポイントで決済する必要あり)と、楽天ポイントコースの設定で、その月の楽天市場の商品がポイントプラス1倍に。楽天市場の買い物で貯まったポイントを、改めて楽天証券のポイント投資に活用することで好循環が生まれます。

2.楽天ポイントの投資手順とサービス内の連携

実際に楽天ポイント投資を行うための手順と、楽天ポイントの循環について解説します。

2-1.楽天ポイントで運用商品を買う方法

まず、ログイン後の画面より楽天ポイントコースに設定します。「楽天証券ポイント」と間違えないようにしましょう。

  1. マイメニューのポイント・SPUを押下
  2. 画面下部のSTEP1が未設定となっていることを確認
  3. 楽天ポイントコース設定へのボタンを押下
  4. 同意画面を確認のうえ同意し、ログイン
  5. ログイン後、同意確認画面で同意しポイントコース変更を確認

以上の手続きで変更完了となり、買付画面では、デフォルトでポイントを使う設定となります。利用できるポイントは通常ポイントのみで、期間限定ポイントは使えません。

2-2.他のサービスとの連携

楽天ポイントサービスは他の楽天サービスとの連携により、楽天市場のポイント還元率が最大15.5倍にまでアップします。他サービスとの連携で得られる好循環の流れは、以下の通りです。

  1. できるだけ多くの楽天サービスを使う
  2. 高いポイント還元率を維持して、楽天市場をつかう
  3. 貯まったポイントでポイント投資を行う
  4. ポイント投資の額に応じて改めてポイント還元される

生活に必要な電気やガス、通信やそのほか旅行、美容など、あらゆる楽天サービスでポイント倍率を上げて、日用品や買い物を楽天市場で賄うと、毎月多くのポイントを獲得することができます。

そして毎月貯まったポイントを楽天証券のポイント投資に回せば、投資額に応じて改めてポイントが付与され、楽天ポイント活用の好循環が形成されるのです。

楽天SPUには、特定の日に楽天市場で買い物をするとポイント倍率が上がるイベントが定期的に行われていますので、チャンスがあれば利用するとよりポイントが貯まりやすくなります。代表的なポイントアップの日は以下の通りです。

  1. ヴィッセル神戸、楽天イーグルス、FCバルセロナが勝った翌日はポイント最大+3倍
  2. お買い物マラソン、楽天スーパーセールの日はポイント最大+28倍
  3. 毎月1日はポイント最大+2倍

買い物の予定がある時は、楽天ポイントを意識してスケジュール調整するだけでポイントが貯まりやすくなります。楽天のポイントアップカレンダーで、ポイントアップの日を確認してみましょう。

ただし、生活の大部分を楽天サービスで賄うと、投資にも活用できて便利な一方、依存しすぎると楽天サービスが使えなくなった時に困りますので、ある程度の分散も必要です。

3.楽天ポイント投資のデメリット

現金いらずでも投資できる楽天ポイント投資はメリットばかりに見えますが、デメリットも存在します。楽天ポイント投資のデメリットを2点、見ていきましょう。

3-1.楽天会員になるとダイレクトメールが届くようになる

楽天会員になると、不定期でダイレクトメールが届きます。利用するサービスが多ければ案内も増えます。ほとんどのメールは配信解除設定が可能ですが、例えば楽天市場での商品購入の際などには毎回メールマガジンの購読設定を選択する必要もあるなど、少々わずらわしいと感じる方もいるかもしれません。まだ楽天会員でない方は留意しましょう。

3-2.ポイント利用上限がある

楽天ポイントの利用には上限が設けられています。楽天証券サイトより、投資信託におけるポイント投資について、以下の表を抜粋しました。

項目 ダイヤモンド会員以外 ダイヤモンド会員
スポット購入(1注文あたり) 30,000ポイント 500,000ポイント

積立投資はスポット投資と同様の上限が設けられています。

以下は1日あたり使えるポイントの上限です。

ダイヤモンド会員以外 ダイヤモンド会員
1ヶ月あたり上限 100,000ポイント 500,000ポイント

楽天会員のうち、楽天サービスを多く使い、ダイヤモンド会員まで昇格した方については、上限が高めに設定されています。

楽天ポイントだけで最大50万円の投資が可能ですが、数百万円以上の単位で投資を行っている方にとっては、50万円では物足りなく感じ、ポイントの利用上限がデメリットとなる可能性もあるでしょう。

3-3.通常ポイントしか使えない

お買い物や支払いで貯まるポイントの多くは通常ポイントですが、通常ポイントの他にキャンペーンなどで、数千~数万ポイントが一度に貰えることがあります。しかし、そのような機会にたくさん貰えるポイントは期間限定ポイントである場合が多く、ポイント投資に使うことはできません。デメリットであると同時に注意点でもあります。

4.楽天ポイント以外の主なポイント投資

楽天ポイント以外の、投資に使える主なポイントサービスを表にまとめました。ポイント投資を始めたい方は、普段よく利用するポイントサービスと、金融サービスの利便性から比較検討してみてはいかがでしょうか。

対象ポイント 金融機関、金融商品、サービスなど
Tポイント SBI証券:投資信託
SBIネオモバイル証券:株式、カバードワラント、FX
bitFlyer:ビットコインとの交換
dポイント 日興フロッギー:株式
お金のデザインが設定・運用する投資信託(2コース)
永久不滅ポイント セゾンポケット:投資信託積立
Stock Point for CONNECT:株式
Pontaポイント SBI証券:投資信託(2021年11月から)、auカブコム証券:投資信託
Stock Point for CONNECT

Tポイントは古くからあるポイントサービスで、ツタヤやファミリーマートを始めとしたお店で現金と同じように利用できます。YahooショッピングなどのECサイトでも使ったり貯めたりできるので、楽天ポイントに次ぐ汎用性の高さを誇っていると言えます。

そのほか、NTTドコモが提供するdポイント、セゾンの永久不滅ポイント、Pontaポイントなども投資代金に利用可能です。

加えて上記のポイントサービスには、いずれもポイントを運用するポイント投資サービスも存在します。実際の金融商品の価格に連動して運用するポイントが増減する仕組みです。ポイントが貯まっていて、かつ現金を投資するのに抵抗感がある投資初心者の方などは活用を検討してみるのも良いでしょう。

まとめ

楽天ポイントは、数多くの楽天サービスを利用することで効率よく貯めることができ、貯めた楽天ポイントは投資に活用することもできます。楽天証券では投資した額に応じてさらにポイントが付与されるため(例外あり)、ポイントの好循環ができるのは楽天ユーザーとしては見逃せない点です。

活用できる投資商品は、投資信託、株、バイナリーオプションとなっており、毎月貯まるポイントは積立投資にも有効活用できます。使えるポイントに上限があることと、通常ポイントしか使えないという注意点はありますが、投資初心者から上級者の方まで、楽天ポイント投資は活用しやすいサービスと言えます。

楽天ポイントを貯めている方や興味のある方は、利用の検討を進めてみてはいかがでしょうか。

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sayran

sayran

「資産形成をより身近に」をモットーに、証券会社にて投資信託を中心にリスクの低い資産形成をオススメしていました。 テキストではよりわかりやすくみなさんの興味分野を解説し、資産形成の理解を広めていきたいと思っています。