ネット証券のおすすめは?手数料・取扱商品・始めやすさ・アプリなど徹底比較

証券会社が取り扱う金融商品の種類やサービスは年々多様化しています。特にネット証券は手数料の安さが強みですが、初心者向けにポイントの貯まりやすい証券会社や少額投資が可能な証券会社もあるなど選択肢も豊富なので、どれを選べばいいのかわからない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで、この記事ではネット証券の中から様々な強みを持つ証券会社を手数料の安さや取扱商品の豊富さなどを比較します。これから証券会社を選ばれる方や証券会社を変えたいと思っている方は、参考にしてみてください。

※本記事は2022年5月時点の情報をもとに執筆されています。最新の情報については、ご自身でもよくお調べの上、ご利用を判断ください。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定サービスの利用を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

目次

  1. 取引手数料が安いネット証券
  2. 取扱商品が豊富なネット証券
  3. 少額で始められるネット証券
  4. ポイント投資ができるネット証券
  5. スマホアプリが使いやすいネット証券
  6. まとめ

1 取引手数料が安いネット証券

ネット証券を選ぶ上で基準の1つとなるのが取引手数料の安さです。以下の表で取引手数料の安さに定評のあるネット証券5社の国内現物株取引手数料をまとめましたので、各社の特徴を確認してみましょう。

項目 SBI証券 楽天証券 SBIネオトレード証券 DMM株 STREAM
5万円まで 55円 55円 50円 55円 無料
10万円まで 99円 99円 88円 88円
20万円まで 115円 115円 100円 106円
50万円まで 275円 275円 198円 198円
100万円まで 535円 535円 374円 374円
150万円まで 640円 640円 440円 440円
200万円まで 1,013円 1,013円 660円 660円
300万円まで
3,000万円まで 880円 880円
3,000万円以上 1,070円 1,070円
定額プラン 1日100万円まで無料 1日100万円まで無料 1日100万円まで無料 なし なし

(すべて税込み表記。2022年5月時点)

SBI証券は取引が多い方から少ない方まで手数料を抑えた取引が可能なネット証券です。1約定あたりの手数料は最安ではないものの、手数料定額の「アクティブプラン」を選択することで、1日合計100万円までの現物株取引手数料が無料になります。「アクティブプラン」では、1日合計100万円超200万円以下の場合も1,278円となっているため、この金額内で取引を繰り返す投資家にとっては最安水準となっています。

一方、楽天証券の1約定あたりの手数料はネット証券最大手のSBI証券とほぼ同じ水準です。定額コースの「いちにち定額コース」についても1日合計100万円までは無料となっていますが、100万円超200万円以下の場合は2,200円とSBI証券よりもやや高くなっています。

SBIネオトレード証券は1約定あたりの手数料がネット証券の中でも最安水準です。特に150万円超300万円以内の取引ではSBI証券や楽天証券と比較すると1回あたり353円も安くなります。また、定額プランも1日100万円までの取引で0円という設定になっています。手数料で証券会社を選ぶのであれば、検討するメリットが大きいと言えるでしょう。

DMM株は、SBIネオトレード証券と並んで1約定あたりの手数料が最安値水準のネット証券ですが、手数料の定額プランは設けられていないため、取引回数の多い投資家にとっては割高になることもあります。

そして、STREAMでは約定代金などにかかわらず、取引手数料は全て無料となっています。STREAMではダークプール(立会外取引)を利用した「SMART取引」を採用しており、東京証券取引所よりも有利な条件で約定できた場合に、その有利になった差額の半分が手数料になるという、特殊な仕組みとなっています。国内現物株のみならず、米国株でも信用取引でも取引手数料は無料です。

2 取扱商品が豊富なネット証券

証券会社選びでは、取扱商品の豊富さも重要です。様々な金融商品を取り扱っている主要ネット証券は以下の通りです。

項目 SBI証券 楽天証券 マネックス証券 岡三オンライン auカブコム証券
取扱商品 国内株式
外国株式
投資信託
債券
FX
先物・オプション
CFDなど
国内株式
外国株式
投資信託
債券
FX
先物・オプション
CFDなど
国内株式
外国株式
投資信託
債券
FX
先物・オプションなど
国内株式
外国株式
投資信託
FX
先物・オプション
CFDなど
国内株式
外国株式
投資信託
債券
FX
先物・オプション
CFDなど

SBI証券は取扱商品も豊富です。国内株式をはじめ、外国株式、投資信託、債券、FX、先物・オプション、CFDなどの様々な金融商品を取引することができます。SBI証券の特徴は外国株式や投資信託、債券などの取扱量が豊富な点で、外国株式ではネット証券最多となる9か国の株式を取引可能です。また、国内株式においてはIPOの取扱銘柄数が店舗型証券会社も含めてトップクラスで、数多くのIPO銘柄の抽選に応募できる点も大きな強みとなっています。

次に、楽天証券もSBI証券と同様に国内株式をはじめ、外国株式、投資信託、債券、FX、先物・オプション、CFDなどの豊富な商品の取引が可能です。楽天証券の特徴は、マネーブリッジと呼ばれる普通預金と証券口座を連携できるサービスが提供されている点で、資金移動の利便性が高くなるだけでなく普通預金も0.1%の優遇金利が適用されます。これにより、楽天グループの金融サービスを利用している方はスムーズに金融商品を取引することも可能です。

マネックス証券も、国内株式や外国株式、投資信託、債券、FX、先物・オプションなどの様々な金融商品が取引できます。特に米国株の取扱銘柄数が豊富で、5,000超の取扱銘柄数はSBI証券と並んでネット証券でも最多クラスの取扱規模です。中国株についても香港証券取引所に上場しているほぼ全ての銘柄が取引できます。しかし、投資信託の取扱銘柄数はSBI証券や楽天証券の半分ほどの規模となっています。

岡三オンラインも幅広い金融商品を取り扱っており、国内株式をはじめ、外国株式、投資信託、FX、先物・オプション、CFDなどの様々な金融商品を取引できます。岡三オンラインの特徴はIPO株の抽選申込の際に事前入金が不要な点で、資金を準備しなくても多くの抽選に参加できる点は投資家にとってもメリットです。一方、外国株や投資信託の取扱銘柄数は上記3社より少なくなっており、これらの取引を目的に口座を開設する投資家は多少物足りなく感じる可能性もあります。

また、auカブコム証券でも国内株式や外国株式、投資信託、FX、先物・オプション、CFDなどの幅広い金融商品の取引が可能です。中でも、国内株式の信用取引は手数料無料となっており、auカブコム証券の大きな特徴となっています。外国株式は2022年1月より米国株の取り扱いがスタートし、0.495%という安価な手数料が強みとなっています。取扱銘柄数は1,000本超程度ですが、今後拡充を図るとしてます。

3 少額で始められるネット証券

投資初心者にとっては始めやすさも証券会社選びのポイントです。そこで、こちらでは少額でも投資を始められるネット証券5社を紹介します。

項目 LINE証券 SBIネオモバイル証券(ネオモバ) PayPay証券 SBI証券 マネックス証券
サービス名 いちかぶ S株 株式投資 単元未満株(S株) ワン株
最低必要金額 数百円~ 1株から 1,000円~ 1株から 1株から

LINE証券では、1株数百円から投資できる「いちかぶ」というサービスがあります。いちかぶでは、本来100株単位で取引される上場株式について、それよりも少ない単位で取引できるサービスとなっており、東証プライムに上場している有名企業から新興市場株なども含めて1,000銘柄以上の取引が可能です。また、投資信託は30銘柄を最低100円から購入可能で、毎月1,000円から自動で積立できる「つみたて投資」も利用できます。

一方、SBIネオモバイル証券でも「S株」として単元未満株を1株から取引することができます。「S株」では、東京証券取引所に上場する銘柄が売買可能です(名証、福証、札証は売却のみ)。また、IPOも1株から申し込み可能で、少額でもIPO取引をできる点が大きな特徴となっています。

PayPay証券の株式投資は株数単位ではなく金額単位で取引できる点が特徴です。上記2社では1株2,000円の株を2,000円で買うという単元未満株の取引ですが、PayPay証券では1,000円分(0.5株)で買うという金額指定取引が可能です。さらに、米国株も1,000円から投資可能です。

なお、ネット証券大手のSBI証券やマネックス証券でも単元未満株の取引が可能です。SBI証券では、SBIネオモバイル証券と同様に、東京証券取引所に上場する銘柄などを取引できます。

マネックス証券ではワン株というサービスで単元未満株の取引が可能です。東京、名古屋証券取引所に上場する銘柄などを取引できます。

4 ポイント投資ができるネット証券

買い物等でも使える共通ポイントを利用してポイント投資ができるネット証券は以下の通りです。

項目 SBI証券 SBIネオモバイル証券 楽天証券 LINE証券 SMBC日興証券
使用できるポイント Tポイント
Pontaポイント
Tポイント 楽天ポイント LINEポイント dポイント
ポイントで購入できる金融商品 投資信託 国内株式、ネオW、FX 国内株式、BO、投資信託 国内株式、投資信託、FX 国内株式

SBI証券では、大手共通ポイントのTポイント・Pontaポイントを利用したポイント投資が可能です。購入できる商品は投資信託で、買付代金にTポイント・Pontaポイントを利用することができます。さらに、投資信託や国内株式などの取引で、両ポイントのほか、dポイントやVポイントを貯めることもできる点が大きな特徴です。

また、SBI証券と同じSBIホールディングス傘下のSBIネオモバイル証券でも、Tポイントを利用したポイント投資ができます。国内株式の購入や1週間後の日経平均の動きを予想する「ネオW」、FXでのポイント利用が可能です。

一方、楽天証券では、楽天ポイントを利用したポイント投資が可能です。投資信託だけでなく、国内株式やバイナリーオプションにもポイント投資が可能となっており、ショッピングや旅行などで貯めたポイントを複数の投資手段で運用できる点が大きな特徴となっています。

LINE証券では、LINEポイントを利用した投資が可能です。LINEポイントを直接LINE証券の口座に1ポイント1円で入金することができ、株式の購入や「つみたて投資」などが可能となっています。

そして、SMBC日興証券では、インターネット取引専用のダイレクトコースで共通ポイントのdポイントを利用した投資が可能です。証券口座とdアカウントを連携すると、「キンカブ取引」で株式を購入できるようになります。

5 スマホアプリが使いやすいネット証券

スマホのみで様々な金融商品を取引できるサービスやアプリも増えています。現物株などの取引でスマホアプリが使いやすいネット証券5社をご紹介します。

項目 SBI証券 楽天証券 岡三オンライン LINE証券 PayPay証券
アプリ 株アプリ、米国株アプリ、かんたん積立アプリ、HYPER FX アプリなど iSPEED、マケーットスピードなど 岡三ネットトレーダーWEB2、岡三かんたん発注など LINEアプリ、LINE FX アプリ PayPay証券 日米株アプリ

SBI証券の「SBI証券 株アプリ」は取引の操作性を重視したスマホアプリです。ニュースやチャートなどを確認しながら現物や信用取引が可能となっています。また、投資信託の積立買付用アプリ「かんたん積立 アプリ」やFX専用の「HYPER FX アプリ」、先物・オプション取引専用の「HYPER先物・オプションアプリ」なども提供されており、様々な金融商品をスマホアプリで取引できる環境が整えられています。

楽天証券の「iSPEED」は簡単な操作でいつでも簡単に国内株式やFX、先物・オプションなどの取引ができるスマホアプリです。PC並みの多彩で豊富な情報などをもとに、スマホアプリ一つで簡単に取引することができます。

また、岡三オンラインは2021年オリコン顧客満足度調査のネット証券分析ツール部門で1位を獲得しています。シンプルな操作性ながら豊富な取引情報に対応した「岡三ネットトレーダーWEB2」や、初心者でも簡単に取引できる「岡三かんたん発注」などのスマホアプリを活用しながら取引することができます。

LINE証券はLINEアプリを利用して国内株式や「いちかぶ」、投資信託などの取引をできる点が特徴です。FXは「LINE FX アプリ」という専用のスマホアプリが提供されていますが、それ以外の取引は使い慣れたLINEアプリで様々な情報を収集しながら取引することができます。

PayPay証券の「日米株アプリ」は未経験者の方でも簡単な操作で日本株や米国株を購入できるスマホアプリです。日米株以外にも「10倍CFD」「日本株CFD」「誰でもIPO」などのアプリも無料で提供されており、様々な金融商品を専用のアプリで簡単に取引できる点が特徴となっています。

まとめ

手数料や取扱商品・サービスなどは各ネット証券で大きく異なります。そのため、ネット証券を選ぶ際は、投資をする目的や重視するポイントを明確にすることが大切です。その上で、各ネット証券の特徴を把握すると、自分に合った証券会社が見つかりやすくなるので、検討してみてください。

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