モナコイン(MONA)の概要と今後の計画について、仮想通貨取引所の元トレーダーが解説

今回は、モナコイン(MONA)について、大手仮想通貨取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では仮想通貨コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。

目次

  1. MONAとは?
  2. MONAの特徴
  3. MONAの価格チャート
  4. MONAの今後
  5. 流動性の獲得
  6. まとめ

日本発祥の仮想通貨(暗号資産)として熱狂的なコミュニティに支持されるモナコイン(MONA)ですが、仮想通貨市場全体の上昇相場の中でモナコインの価格も上昇しています。今回はモナコインの現状と今後の計画について解説します。

①MONAとは?

モナコインは日本で誕生した仮想通貨です。2ちゃんねる(現在は5ちゃんねる)のソフトウェア板で「Mr.Watanabe」(わたなべ氏)を名乗る開発者により2013年12月にβリリース、2014年1月1日に本格運用が開始されました。名前の由来は2ちゃんねる発祥のアスキーアートととしておなじみの「モナー」というキャラクターから来ています。

②MONAの特徴

モナコインのコンセンサスアルゴリズムはビットコイン同様のPoW(プルーフ・オブ・ワーク)で、マイニングも可能です。発行上限は1億512万MONAとされ、既に65,729,674.87 MONAが発行されています。

モナコインの特徴は取引スピードが速い点で、日常的な決済に利用しやすい設計となっています。ビットコインの送金速度は約 10 分であるのに対し、モナコインは約 90 秒で送金が完了します。そのため電子掲示板やブログ、Twitter 、ニコニコ動画やPixivなどで投げ銭に使用されるなどの、ユーザー間の交流を活性化する取り組みに利用されていました。

モナコイン決済のできるオンラインショップや店舗が現れ、コミュニティ主導の草の根活動の中からユースケースも増えてきました。monazon.jpによると、現在、モナコインで決済できる店舗はWEBで23件、店舗で26件、クリエーターへの支払い等で31件と合計80件で決済可能です。国内で簡単にMONAの利用登録ができる点に優位性があります。

一方、モナコインの課題は、マイニングネットワークが小規模であるため、ビットコインなど他のPoW仮想通貨と比べてセキュリティの脆弱性が低い点です。2018年5月には悪意のあるマイナーがハッシュレートを占有して不正操作を行う51%攻撃が発生し、仮想通貨取引所から約1,000万円相当のMONAが流出し、MONAの市場価格も下落しました。これに対し、サービス提供側で入金の承認数を上げるなど、モナコインのコミュニティはセキュリティ強化に向けた対策を進めています。

③MONAの価格チャート

次にモナコインの価格推移と現状について解説します。

MONA

上記はモナコインの過去1年分の日足チャートです。しばらく150円前後で推移していましたが、11月頃から179.73円まで上昇し、2021年1月初旬には190.71円に到達し、その後は上昇トレンドを継続しています。2月13には287.06円と11ヶ月ぶりの高値をつけ、4月17日には431.78円と高値を更新しました。その後、4月23に225.60円まで調整すると、現在は310.00円まで回復しています。

モナコイン上昇の背景としては、2020年10月からのビットコインの上昇による連れ高という側面と、今年3月にシンガポールの仮想通貨取引所Bitrueに新規上場し、取引が開始されたという要素があります。

④MONAの今後

2021年4月にモナコインで売買するNFT取引所「チョコモナカ(ベータ版)」がローンチされました。プラットホーム側はモナコインを保管せず、ユーザー間でのMONAを使った取引が可能です。

チョコモナカでは、運営側が審査したNFTがユーザー間で売買できる仕組みとなっています。NFTを売りたい場合はNFTと販売者のモナコインウォレットのアドレス、希望価格をモナコイン建てで申請します。運営側がNFTを管理し、落札されると買い手が販売者のアドレスに対して指定量のモナコインを送り、NFTの所有権が売り手から買い手へと移るという流れです。

「チョコモナカ ベータ版」ではNFTクリエイターも募集しており、イラスト一枚あたり10万円の報酬が支払われるとのことです。4月下旬時点に24個のNFTイラストが164,947円から2,999,040円で販売されています。

モナコインのコアファンはインターネットやSNSのユーザーが中心でネット上のサービスと相性が良いため、「チョコモナカ ベータ版」も旧2ちゃんねるのように自律的な発展を遂げる可能性はあります。日本独自のNFTマーケットプレイスにクリエイターが集まり、利用されていくと決済通貨となるMONAの需要も高まるでしょう。

⑤流動性の獲得

現在、モナコイン(MONA)を取り扱っている仮想通貨取引所はコインチェックやbitFlyerを含む、日本国内で7箇所あります。海外では、シンガポールのBitrueの他、中華系の取引所CoinExに上場しています。CoinExは1日の取引量が約200億円、グローバルメディアCoinMarketCapで53位に評価されています。

モナコインは国内取引所を中心に取引されているのが現状で、Binanceなどの大手の海外取引所では、取扱いがまだない状況です。今後、少しずつ海外取引所への露出を増やしていき、流動性を高めることが出来ると、MONA価格も高い水準を維持できるようになるでしょう。

⑥まとめ

モナコインは日本を中心に運営されている仮想通貨なので、サービスが日本語で利用できることも重要な魅力の一つです。仮想通貨に興味のある方はコインチェックやビットフライヤーでMONAを購入し、チョコモナカなどの専用サービスを触ってみると良いでしょう。国産の仮想通貨であるモナコインが今後どのように発展し、独自の展開をみせるのか、期待したいと思います。

モナコインとは?特徴・仕組み・購入方法

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中島 翔

中島 翔

学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12