LINE証券で投資信託を購入するメリット・デメリットは?

投資を始める場合、「証券会社は何処がいい?」と迷うこともあるでしょう。証券会社は数多くあり、それぞれのメリットやデメリットを考慮することは大変なため、実際に証券口座を開くまでは悩むこともあるかもしれません。

しかし、現在では身近なメッセージアプリであるLINEでも投資を始めることができるようになったため、LINEユーザーであれば簡単に証券口座を開くことが可能です。そこで本記事では、LINE証券の特徴やメリット・デメリットについて焦点をあてていきます。投資を始める際の参考にしてみてください。

目次

  1. LINE証券とは
  2. LINE証券で投資信託を購入するメリットとは
    2-1.金額・手続きを含め手軽に投資ができる
    2-2.傾向別に数十銘柄から選択可能
  3. LINE証券で投資信託を購入する際のデメリットとは
    3-1.NISAに非対応
    3-2.銀行口座に対して出金手数料が掛かる
    3-3.ETFは相対取引(PTS取引)である
  4. まとめ

1.LINE証券とは


LINE証券は、メッセージアプリであるLINEの中で投資を行うことのできるサービスです。LINE株式会社の子会社として、2019年8月20日にサービスを開始しています。

扱っている金融商品は下記の3つです。

  • ETF
  • 投資信託
  • 国内株

扱う金融商品には東証に上場しているものが多くあります。後述の通りLINE証券では夜間に取引が可能な点がメリットですが、ETFに関しては夜間取引ができないことには注意が必要です。

LINE証券の会社情報は以下の通りです。

会社名 LINE証券株式会社
設立日 2018年6月1日
持株比率 LINE Financial株式会社51%、野村ホールディングス株式会社49%
住所 東京都品川区西品川一丁目1番1号住友不動産大崎ガーデンタワー22階
資本金 100億円

親会社がどちらも巨大な企業であることや資本金が多いことから、会社としての信頼性は高いといえます。また、サービスとしてLINEを普段から使用している人々をターゲットにしており、投資に対するハードルを下げていると評価可能です。

LINE証券で投資信託が扱えるようになったのは2019年11月27日です。商品の取扱数は28銘柄(2020年4月時点)で購入手数料はかかりません。

2.LINE証券で投資信託を購入するメリットとは

ここでは、LINE証券における投資信託売買のメリットに焦点をあてていきます。LINEから簡単に投資信託の購入ができることなど、アプリの特性を生かしたメリットが多いといえます。

2-1.金額・手続きを含め手軽に投資ができる

LINE証券では、投資信託であれば28銘柄を最低金額100円から購入することが可能です。加えて、LINEポイントなどが溜まっている場合、そのポイントも購入に使用できます。

購入手数料が無料であることから初心者でも始めやすく、さらに100円から投資信託を持つことができる点は、今から投資をスタートする人にもおすすめだといえるでしょう。
加えて、投資信託を選択する場合、リターン重視や低コストなどといったカテゴリから選択することも可能です(後述)。

なおLINE証券で投資信託を購入するための口座の開設方法は以下の手順となります。

  • アプリで「ウォレット」を選択
  • 「証券」をタップし必要情報を記載
  • 本人確認書類のアップロード
  • ハガキが送られてきたら、そのハガキのQRコードを読み込む

LINE証券は証券口座のため、マイナンバーや免許証といった個人情報の提供が必要です。この際セキュリティが気になるという方もいるかもしれませんが、金融機関としてセキュリティは厳重になっており、通常本人以外の誰かがその内容を読み取ることはできません。

このようにLINE証券では、LINEアプリから手軽に申請、投資信託の購入まで行うことが可能です。

2-2.傾向別に数十銘柄から選択可能

LINE証券の投資信託は4つの傾向に分かれています。インデックス型やバランス型などそれぞれの傾向別に、ニーズに合わせて選択することが可能です。具体的な銘柄では例えば、ひふみプラスや東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン、eMAXIS slim米国株式などの投資信託を購入することが可能です。

コモディティやバランス型のブラックロックおまかせバランス投信など多数の銘柄がありながら、投資信託の傾向から商品を選ぶことが可能なため、手軽に投資信託を始めたい方にはおすすめだといえます。

なお投資信託の傾向を簡単に表すと以下のように言うことができます。

傾向 どのような動きをするのか
アクティブ 市場指標を考慮するものの、リスクを取り高リターンを目指す
パッシブ 市場指標を考慮し、予定通りの利回りを追求する(リスクを取ることもある)
インデックス 市場指標通りの動きを行う(リスクは取らない)
バランス 性質が異なる様々な商品をバランス良く運用し、分散投資で利益を目指す

3.LINE証券で投資信託を購入する際のデメリットとは

LINE証券の投資信託のデメリットについて触れていきます。手数料だけでなく、NISAへの対応なども留意しながら運用していく必要があるといえるでしょう。

3-1.NISAに非対応

2020年4月現在、LINE証券はNISA口座に対応していません。通常であれば、投資信託の利益には20.315%の税金が発生します。しかし、NISAは1年間で120万円の投資額までであれば、投資信託の運用益を非課税とできる制度です。最長は5年です。

加えて、NISAは一般や積立、ジュニアに種類が分かれるものの、LINE証券ではどれにも対応していないことに注意が必要です。そのため、非課税枠内で投資信託の運用を行いたい場合、現状ではLINE証券では厳しいといえるでしょう。

3-2.銀行口座に対して出金手数料が掛かる

LINE証券の場合、銀行口座への振込は220円(税込、2020年4月時点)の手数料が発生します。LINE Payへのチャージであれば無料であるものの、実際には投資で得た利益は現金で持っておきたいというニーズは高いのではないでしょうか。

SBI証券などのように、自社グループ内で銀行口座と証券口座いずれも提供している会社のサービスであれば、証券口座と銀行口座の入出金手数料はかからないのが一般的です。

そのため頻繁に入出金を繰り返す可能性がある方には、出金手数料がかかる点がLINE証券のデメリットの一つになるでしょう。

3-3.ETFは相対取引(PTS取引)である

LINE証券の株式・ETF取引は、通常の取引所を通したユーザー同士の取引ではありません。 LINE証券株式会社が保有している金融商品を顧客とやり取りする形です。この取引方式は相対取引(PTS取引)と呼びます。

そのため通常の取引とは異なり、1株・1口から株式・ETFを購入することができるなどのメリットが発生します。一方で、売値と買値の価格差(スプレッド)がLINE証券の得る手数料として加算されるため、購入金額によっては他社よりも手数料が割高になる可能性もあります(ETFのスプレッドは0.05%)。

なお投資信託に関しては、100円から積立が可能なサービスは他社でも存在している状況です。そのため、少額から投資信託やETFで資産形成を行いたい場合には、どのサービスを利用するのが良いかはよく考慮する必要があるといえるでしょう。

4.まとめ

LINE証券の利点は、普段から使い慣れている方も多いLINEを使用して投資ができるなど、様々な面で気軽に投資ができる点です。また入金手段にはLINE Payを利用でき、日常の買い物の延長で証券口座に入金をして気軽に投資信託を購入できます。

一方で注意点にはNISAに対応していないことなどが挙げられます。加えて、証券取引所を通した取引ではないため、ETF購入時のスプレッドが他社の証券口座経由で購入する手数料よりも割高になる場合もあります。このように長所と短所をふまえたうえでLINE証券の利用を検討することをおすすめします。

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千歳 悠

千歳 悠

金融・不動産が得意なライター。執筆歴は5年ほど。投資に関しては、投資信託や株なども実際に運用しつつ、不動産に関しても取得や投資方法なども含めた様々な知識がある。読者に対して、読みやすい文章と「ゼロから100まで理解できる」ことを意識している。