積立投資はリタイア直前でも遅くない?自分年金づくりの手法とサービスを紹介

老後の年金不足問題が注目される中、40〜50代の働き盛り世代の方は、「自分年金」づくりを検討したことはあるでしょうか。自分年金とは、定年退職してからの20年以上をゆとりある暮らしにするために公的年金に上乗せする私的年金のことを指します。

自分年金を作る手段として、つみたてNISAや確定拠出年金のほか、最近ではスマートフォンで簡単に始められる「つみたてロボ貯蓄」という積立投資アプリも登場しました。

「定年退職目前から積立投資を始めても遅いのでは?」と疑問に思う方でも、工夫次第で老後の資金をしっかりと貯めていくことが可能です。この記事では積立投資の種類やメリットを説明するとともに、老後の資金を作っていくための積立投資のサービスについても詳しく紹介しますので、自分年金づくりの参考にしてみてください。

目次

  1. 積立投資とは
    1-1.積立投資の種類
    1-2.積立投資を行うメリット
  2. 50歳前後から積立投資を始めても遅くない2つの理由
    2-1.積立投資に回す余裕資金ができる世代
    2-2.10年~15年の積立期間を確保できる
  3. 定年目前になって積立を始めるのは遅すぎる?
  4. 積立投資に向いたサービスアプリ「つみたてロボ貯蓄」とは
    4-1.「つみたてロボ貯蓄」の特徴
    4-2.「つみたてロボ貯蓄」が積立投資に向いている理由
  5. まとめ

1 積立投資とは

積立投資とは、定期的に一定の投資商品を購入して資産を積み立てていくスタイルの投資のことを指します。例えば、給与の中から毎月3万円を継続して投資信託の購入に充てて、少しずつ資産額を増やしていく資産運用になります。

毎月投資に回す金額は少額から可能なため無理なく運用でき、10年以上など長期で継続して積み立てることにより大きな資産形成に繋げることができるというメリットがあります。

1-1 積立投資の種類

積立投資には「一般的な積立投資」と「税制上の特典を受けることができる積立投資」とがあります。

一般的な積立投資とは、運用会社のファンドマネージャーに運用してもらう投資信託タイプの積立投資であり、近年はロボアドバイザーなどの積立投資サービスが利用者を伸ばしています。また、スマホ証券の「One Tap BUY(ワンタップバイ)」が提供するスマートフォン専用のアプリ「つみたてロボ貯蓄」などのように、自分で株式を選んで積み立てる投資もあります。

一方、「税制上の特典を受けることができる積立投資」には、各金融機関が提供するつみたてNISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(確定拠出年金)などがあります。

積立投資を検討する場合、まずは税制上の優遇がある「つみたてNISA」や「iDeCo」の投資を行い、その上で余裕資金がある場合に一般的な積立投資にも手を伸ばしてみる、というのが良いでしょう。

1-2 積立投資を行うメリット

積立投資は毎月コツコツとお金を投資商品の購入に回すことで長期の資産形成が可能なため、老後の年金不足対策として注目されています。積立投資を行うメリットはおもに次の4つです。

少額で始められる

積立投資における積立額は、毎月1万円、毎週1,000円など少額から可能です。積み立てる額は少額でも、長く続けることにより自然に資産形成ができる仕組みになっています。そのため収入がさほど多くない方でも無理なく始めることができます。

複利効果による資産増が期待できる

積立投資では、生じた利益や配当を再投資に回すことで、複利効果に従い資産額を効率的に増やすことが可能です。利益や配当を再投資に回さない単利計算の場合に比べて資産の積み上がり方が速くなるのです。

利益や配当をその都度顧客に還付する「分配型」の積立投資と比べて、「再投資型」のほうがお金を増やすのに向いています(ただし、積立投資は元本(投資を始めるのに要したお金)や利息の保証がないため、必ずしも複利効果が得られるとは限らない点には留意しましょう)。

リスクを抑えた投資法である

積立投資では、あらかじめ決めた一定の金額で定期的に金融商品を購入します。毎回一定額で購入するため、金融商品の相場が高い時は少量の購入にとどまり、相場が安い時には多量の購入ができることになります。

このように定期的に一定額を購入し続けることで金融商品の相場が高い時は買い控え、安い時に多く仕込む購入法を「ドルコスト平均法」といい、商品の購入平均単価を下げる働きがあります。

投資の手間がかからない

多くの積立投資サービスでは、あらかじめ購入タイミング(毎月◯日・毎週◯曜日など)や購入金額を設定しておけば、後は自動的に商品を購入して積み立てを行ってくれます。相場の上げ下げを見ながら、自分で購入タイミングや購入金額を決める必要がなく、手間がかかりません。

2 50歳前後から積立投資を始めても遅くない2つの理由

積立投資は時間をかけて積み立てるほど大きな資産形成につながるため、若いうちから始めたほうが有利と言われることもあります。

一方、積み立てる期間が限られる50代以降の場合はどうでしょうか。一般の会社員や公務員の場合、給与収入が最も高くなるのがこの世代の特徴です。また、住宅ローンの返済途中の方もいれば、子供が学校を卒業して経済的に独り立ちする時期にもなります。

2-1 積立投資に回す余裕資金ができる世代

つまり、50代は給与収入が高くなる反面、住宅資金や教育資金を貯めていく必要がなくなるため、積み立てに回せる余裕資金ができやすい世代とも言えます。そのため、50歳前後のタイミングで積立投資を始める場合、若年世代よりも多くの資金を投資に回しやすく、年間の収益額も大きくできるといったメリットがあります。

2-2 10年~15年の積立期間を確保できる

60歳で定年退職し、その後65歳まで継続雇用または新しい職場に移って働くパターンが多く見られます。一般的に老後の収入は年金に頼ることになりますが、テレビや新聞などでも取り上げられているように、豊かな老後生活を送るには公的年金のみでは足りないと指摘されています。そのため、年金の受給が始まる65歳までに積立投資による「自分年金」づくりが重要になってきます。

なお、受給年金額の不足分を補うには、積立期間を10年~15年間程度は確保するのが望ましいでしょう。そのため65歳までに老後資金を用意していきたい場合、15年間を逆算した50歳前後が、積立投資を始めたほうが良いタイミングと考えられます。

15年間で資産をどれだけ作ることができるのかについて、「毎月3万円」「毎月5万円」「毎月10万円」のケース別に積立投資のシミュレーションを行った結果は次の通りです。

【毎月3万円を積み立てる場合・複利計算】

区分 年利回り3% 年利回り5% 年利回り7%
5年後の資産額 193万9,401円 204万182円 214万7,787円
10年後の資産額 419万2,243円 465万8,468円 519万2,544円
15年後の資産額 680万9,181円 801万8,668円 950万8,869円

【毎月5万円を積み立てる場合・複利計算】

区分 年利回り3% 年利回り5% 年利回り7%
5年後の資産額 323万2,336円 340万304円 357万9,645円
10年後の資産額 698万7,071円 776万4,114円 865万4,240円
15年後の資産額 1,134万8,634円 1,336万4,447円 1,584万8,115円

【毎月10万円を積み立てる場合・複利計算】

区分 年利回り3% 年利回り5% 年利回り7%
5年後の資産額 646万4,671円 680万608円 715万9,290円
10年後の資産額 1,397万4,142円 1,552万8,228円 1,730万8,481円
15年後の資産額 2,269万7,269円 2,672万8,894円 3,169万6,230円

(※積立投資は、元本・利息を保証するものではないため、相場の状況によっては元本を下回ることもあります。)

3 定年目前になって始めるのは遅すぎる?

60歳・65歳などリタイアする直前に積立投資を始めるのは遅すぎるわけではありませんが、積立期間の設定に少し工夫が必要になります。

積立投資では、10年以上の長い期間をかけて無理なく資産形成を図ることが想定されています。そのため定年目前に始める場合は、積立投資の目標時期を65歳ではなく70歳にずらし、10年間以上の積立期間を確保するのが好ましいでしょう。

また、目標金額をあまり高く設定せず、家計を圧迫しないで積立可能なレベルに抑える、あるいは、余裕があるなら毎回の積立額を多めに設定するといった方法も良いでしょう。

資産形成は、人生のどの時期からでも始めることができます。高齢になってから始めても、家計に無理が生じないよう上手に工夫して積立設計を行うことが大切になります。

4 積立投資サービスアプリ「つみたてロボ貯蓄」とは

以下では、積立投資を検討されている方に積立投資サービスアプリ「つみたてロボ貯蓄」について詳しくご紹介します。「つみたてロボ貯蓄」は、スマホ専用の証券会社である「One Tap BUY」が提供している株式投資で積立を行うサービスで、スマートフォンがあればいつでも気軽に始めることができます。

4-1 「つみたてロボ貯蓄」の特徴

収入の一部を「つみたてロボ貯蓄」に回すことで、選択した株式を定期的に買い付けてくれたり、運用実績に応じて分配金・配当金を受け取ることもできたりします。また、積み立てたお金を定期的に自動売却する「自動定期売却」機能を利用すると、年金を受給するような感覚で毎月お金を受け取ることも可能です。

この「つみたてロボ貯蓄」には、次の2コースが用意されています。

高分配・高配当コース

高分配・高配当の銘柄を定期・定額の購入し積み立てを行うコースです。購入銘柄は、米国の株式市場に上場しているETF5銘柄やBDC2銘柄の計7銘柄から選び自動で買付けて積み立ててくれます。

ETFは米国の株式市場であるナスダック証券取引所など金融商品取引所に上場している投資信託のことを指し、BDCは投資信託のように投資家から資金を集め、中堅企業や新興企業等の事業開発を金融面及び経営面からサポートする投資会社のことです。

購入金額は「3万円以上1万円単位」で、定期購入タイミングは「毎月」の好きな日付から自由に設定できます。これらの購入銘柄・購入タイミング・購入金額をあらかじめ設定しておけば、BDCやETFの購入・積立を自動で行い、積立残高にに応じて分配金や配当金が貰えます。

※運用状況によっては、分配金・配当金が支払われない場合がありますので、詳しくは運用会社のウェイブサイトや運用報告書等で確認するようにしましょう。

積み株コース

株式を定期・定額に購入し、積み立てを行うコースです。購入銘柄は米国の株式市場であるナスダック証券取引所など金融商品取引所に上場している米国株式等の中で厳選した38銘柄で、世界的な有名な企業が多く含まれています。

購入金額は「1,000円以上1,000円単位」で、購入タイミングも高分配・高配当コースと同様に自由に設定できます。あらかじめ設定した購入銘柄・購入タイミング・購入金額に従い、株式を自動的に購入し積み立ててくれます。

4-2 「つみたてロボ貯蓄」の3つのメリット

自分年金のための一つの手段として、「つみたてロボ貯蓄」には以下のようなメリットがあります。

1,000円から始められる

「つみたてロボ貯蓄」の高分配・高配当コースは「3万円以上1万円単位」、積み株コースは「1,000円以上1,000円単位」の少額で始めることができます。

リスクを抑えてお金を貯められる

「つみたてロボ貯蓄」では、あらかじめ設定した購入金額で定期的に金融商品を購入して積立を行います。つまり、購入時期を分散する「ドルコスト平均法」により、リスクを平準化しながらコツコツと資産を形成していくことが可能です。

手間がかからない

「つみたてロボ貯蓄」は、スマホ1台で手続きや設定ができるため、煩わしい書類記入や難しい設定に悩まされること無く簡単に始められます。毎回の積立は、あらかじめ設定した内容に従って自動的に行ってくれます。

5 まとめ

働き盛り世代の方は、仕事もプライベートも忙しくなかなか自由時間が取れないため、積立投資を始める余裕がない場合もあるでしょう。

しかし、「つみたてロボ貯蓄」はスマホ1台で手続きや設定ができるため、時間がない方でも手軽に積立投資を始めることができます。初めに購入銘柄・購入タイミング・購入金額を設定しておけば、後はシステムが自動で買い付け積み立てを行ってくれます。

また、定年退職が目前に迫った方でも、これから積立投資を始めるには遅すぎるということはないでしょう。積立期間や目標金額、また毎回の積立額などを工夫することにより、老後の資金をしっかりと貯めていくことも可能です。

自分年金づくりに興味が湧いた方は、この記事を参考に、ご自身に最も合った老後資金を貯める方法について検討してみてください。

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