元トレーダーが徹底解説!bitFlyer Lightningを利用した初心者向けトレード手法とは?

証券会社を経て、仮想通貨取引所でトレーディング業務に従事した後、現在は独立して仮想通貨取引プラットフォームのアドバイザリーや、コンテンツ提供事業を運営する中島翔氏のコラムを公開します。

目次

  1. bitFlyer Lightningとは?
  2. bitFlyer Lightningの3つのチャート画面
  3. bitFlyer Lightningを利用したトレード手法
  4. bitFlyer Lightningは初心者でも中上級者でも利用できるツール

株式会社bitFlyerはゴールドマンサックス出身の加納 裕三氏が2014年に立ち上げた企業で、仮想通貨業界では古参の部類に入ります。以前はBTCJPYのFX取引のみ扱っていましたが、現在は現物取引から先物取引、仮想通貨同士のペアの取引まで可能となり、利便性がとても向上しました。

国内の主要メガバンクやベンチャーキャピタルから出資を受けているbitFlyerは資本力が大きいこともあり、レバレッジ取引では日本一の流動性を誇る取引所としての地位を維持しています。

ここではbitFlyerが提供している「bitFlyer Lightning」を使った取引方法について、筆者の知見を交えながら解説していきます。

bitFlyer Lightningとは?

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bitglyer Lightningは、bitFlyerが提供している暗号資産の現物、FX取引、先物取引を行うための取引プラットフォームの名称です。

数年前はサーバーの重さや、注文の通りにくさ等の課題があり、お世辞にも使いやすいとは言えませんでした。しかし、改善されて現在は日本でも使いやすいプラットフォームの一つとなっています。

bitFlyerは「仮想通貨の出庫がとても早い」という特徴があるため、APIを活用できる方にとってはアービトラージ(取引所間のサヤ取り)に使いやすい取引所です。APIキーは下記の部分から作成可能ですので興味のある方はご覧ください。

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bitFlyer Lightningの3つのチャート画面

ここではbitFlyer Lightningの3つのチャート機能についてご紹介します。サイドメニューの「設定」をクリックすると、以下のように「Light Chart」、「Cryptowatch」、「Original」から選択できます。

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それでは最初に「Light Chart」からチェックしましょう。

Light Chart(デフォルト)

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まず最初は「Light Chart」と呼ばれるデフォルトで設定されているものです。上図を見ると、右側にテクニカルインディケーターが載っています。

Light Chartで使用できるインディケーターはシンプルなものに限られますが、画面はとても見易いので、割り切って使う分には利用する価値は十分あると言えます。

Cryptowatch

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CryptowatchはbitFlyer独自のチャート機能ではなく、提携企業のツールを組み込んでいるものです。シンプルなテクニカル指標からある程度応用の効くものまで揃っており、テクニカル指標を重視しているトレーダーにとって利用しやすいと言えます。

Cryptowatchのテクニカルインディケーターは、下記のように多種多様に揃っています。

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これは画面の一部であり、スクロールすると数十種類のインディケーターが揃っています。これは、実際に利用して感じてもらうのが一番いいと思います。

Original

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最後は「Original」です。こちらは名前の通りbitglyer独自のチャート機能です。正直なところ、Cyrptowatchと比較すると使いにくさは否めないため、私自身はほとんど使用していません。

下記のように、テクニカルインディケーターもシンプルなものが多いため、メリットとしては「日本語で表記されている」と言う程度になるでしょう。
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このように3つご紹介しましたが、ここからは私が最も使用している「Cryptowatch」を用いて説明していきたいと思います。

bitFlyer Lightningを利用したトレード手法

ここでは、初心者でもbitFlyer Lightningで簡単にできるトレード手法をご紹介します。

利用するのは「指数平滑移動平均線(20 EMA、62 EMA、200 EMA)」と「MACD」のみのシンプルな手法です。MACD(MACD)は、指数平滑移動平均線を使ってトレンドを分析し、売買の指標とするインジケーターです。この手法で大事なのは「200 EMAの方向性にあわせてエントリーすること」です。

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上図は、2020年4月~5月のbitFlyerの現物ビットコイン円の4時間足チャートです。青色の○印をご覧ください。ここで20 EMAと62 EMAがゴールデンクロスしています。そしてMACD線(緑)がシグナル線(白)を下からゴールデンクロスしています。この2つを根拠に、ロング(買い)でエントリーします。ここで、エントリーするポジションサイズは、トレード資金の半分~3分の1に留めておきましょう。

この時、残りの予算でエントリーする条件を「20 EMAまでローソク足が戻った時」と「62 EMAまでローソク足が戻った時」にそれぞれ3分の1ずつ設定します。上図の場合、結果的に20 EMAに沿って上昇しました。62 EMAまで一度も戻らなかったため、一部の資産はエントリーチャンスが無かった形になります。

条件毎に資産を分割せずに、全額突っ込んでいた方が大きなリターンを取れていたので、勿体なく感じる方もいらっしゃるのではないかと思います。しかし、筆者が重要視しているのは「負けないトレードをすること」です。「エントリーしなければ損はしない」というスタイルで取引を行なっています。つまり、「リスク管理の徹底」が最重要事項であり、今回のような「ポジションサイズの調整」は、負けないトレードの初歩的なルールです。

「長期足に方向性に合わせること」、そして「ルールを守ること」を守るだけで、例え今回のようなシンプルな手法でも勝てる場面は多くなります。テクニカル分析は複雑にやれば良いと言う訳ではありません。自分にとって「リスク管理がしやすい」、「シンプルで実行しやすい」こと、そして「リスクリワード(利益確定と損切りのバランス)の良い」トレードを実行することが重要です。

「利益確定をどこの位置に設定するか」はエントリーした水準にもよりますが、前述のように20 EMAでエントリーした場合は20 EMAを割れたタイミングで利益確定するのがベターです。62 EMAでエントリーした場合は62 EMAまで待つことが基本的な考え方です。

bitFlyer Lightningは初心者でも中上級者でも利用できるツール

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bitFlyerは元外資系証券会社のトレーダーが立ち上げたと言うところもあり、トレーダー向けのサービスを構築しようという姿勢が感じられる企業です。最近は大手金融機関が仮想通貨取引市場に進出しており、最新機能を搭載した取引プラットフォームが次々と出てきています。そうした仮想通貨取引所のツールと比較しても、bitFlyer Lightningは甲乙つけ難いほど良いプラットフォームとなっています。

テクニカル分析の方法というのは千差万別で、仮想通貨独自の視点を織り交ぜながら色々と研究されています。初心者はまず、基本的なインディケーターを利用して勉強する方がいいでしょう。簡単なものでも、使い方によって強力な武器となります。基本に忠実に一個一個自分のトレーディングスタイルに取り入れてください。

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中島 翔

中島 翔

学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。証券アナリスト資格保有 【運営サイト】FXの車窓から