国内大手暗号資産取引所として認知されている「bitFlyer」。今回は株式会社bitFlyer Holdings のグループ事業戦略部 副部長であり、株式会社bitFlyerのクリプトストラテジー部 副部長でもある大和 省悟氏にお話を伺いました。
話し手:
株式会社bitFlyer Holdingsグループ事業戦略部 副部長
株式会社bitFlyer クリプトストラテジー部 副部長
日本暗号資産ビジネス協会(JCBA) ICO・IEO部会 副部会長
大和 省悟 氏

インタビュー概要
Q. bitFlyerの概要を教えてください。
bitFlyerは2014年1月に設立され、日本、米国、欧州の3拠点で暗号資産交換業を運営しています。暗号資産の販売所や、現物取引・証拠金取引・先物取引に対応した取引所であるbitFlyer Lightning、その他暗号資産に関係したサービスを展開しています。
bitFlyerの強みは第一にセキュリティの強さが挙げられます。我々は2018年に「bitFlyerセキュリティ・ファースト主義」を掲げ、一貫してセキュリティ対策に力を入れております。お客様の資産保護を第一に、安心安全なサービス提供を今後も心がけて参ります。またbitFlyerはビットコイン及びイーサリアムの取引高においても高いシェアを誇ります。
他にもあまり知られてないところですが、我々は国内、海外の個人顧客、暗号資産ファンド等の法人顧客に対して、対日本円のマーケットとして流動性を提供しています。
Q. 今年の取り組みについて教えてください。
2022年はGameFiやNFT、またweb3等様々なワードが拡散、業界のトレンドの移り変わりの早さを改めて感じる年となりました。
そのような中、2022年7月にクリプトストラテジー部を新設し、様々取り組みを行ってきました。まずは8月と9月、IEOの参入の発表を行いました。8月に誰もが素を出せるweb3時代のバーチャルワールド「Yay!」の運営を行うナナメウエ様と、9月にはNFT形式での流通に最適化されたブロックチェーンネットワーク「Palette」の開発、NFT関連システムの開発・販売・コンサルティングを行っているHashPalete様と、基本合意締結に係るプレスリリースを行いました。
またプログラムの自動生成によって作成されたGenerative Art キャラクターKUMALEON NFTをお客様が持つMetaMaskにプレゼントするという取り組みや、日本初のNFTを題材にしたドラマ「ノンファンジブル」のサポーターを務め、オリジナルNFTを配布するなどいたしました。
bitFlyer Holdingsとしては、他社様と協業し、「令和 4 年度夏のDigi田甲子園」の表彰式における副賞として授与されたNFT の作成、受賞自治体様への配布を行いました。「夏のDigi田甲子園」はデジタル田園都市国家構想の実現に向けた地方公共団体の取組を発信するため、地方公共団体を対象としてデジタル技術の活用により、地域の課題を解決し住民の暮らしの利便性と豊かさの向上や、地域の産業振興につながっている取組を内閣総理大臣が表彰するものです。今回の取組は内閣官房初となるNFTへの取り組み、しかもVitalikによって5月にホワイトペーパーが出されたばかりの転送不可のNFT、SBTの実装となっており、多くの海外メディアにも取り上げられました。
他にも様々な取組を行いましたので是非参考画像も見てみてください。

Q. bitFlyerの目指す世界を教えてください。
bitFlyerは今年、PVV(Purpose / Vision / Value)を新しく作成しました。
まず私達がどういった価値を提供することができる存在なのか、そこから始まり、ハッキングされたことのない安心安全という強み、そして金融機関とweb3企業の両側面を持つためにスピード、自由さが重要であると考えました。そして自分たちの価値、DNAの置所としてインフラが想起され、人の暮らしや経済の可能性を拡張するという目指す姿が見えてきました。
そのような背景から、私達はPurposeとして、イノベーションで、経済の可能性をひろげる、Visionとして「できる」を増やす新しいインフラ。というものを置きました。Visionは英語にしたときにbitFlyerの頭文字になるよう、我々が意識すべき項目をあげました。
最後に今後の意気込みやメッセージをお願いします
bitFlyerは昨年10月に第一種金融商品取引業者としての登録も完了し、資金決済法下の暗号資産交換業者という側面だけではなく、より金融色の強いビジネス展開も可能となりました。ホールディングス全体のシナジーを最大限活かし、これからも価値交換をスムーズに行うことのできるインフラとして、またweb3へのゲートウェイとしてできることをやっていきます。
bitFlyerと一緒にビジネスを展開したい企業様、またbitFlyerでの仕事に興味のある方、遠慮なくどんどんお問い合わせください。時間の許す限り真摯に向き合い、一緒にできることを模索できればと思います。ありがとうございました。
【公式サイト】bitFlyer

中島 翔

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