元トレーダーが徹底解説!bitFlyer Lightningの初心者におすすめな機能と利用方法

証券会社を経て、仮想通貨取引所でトレーディング業務に従事した後、現在は独立して仮想通貨取引プラットフォームのアドバイザリーや、コンテンツ提供事業を運営する中島翔氏のコラムを公開します。

目次

  1. bitFlyerの特徴
    1-1. bitFlyer Lightningの画面で様々な取引が可能
    1-2. 仮想通貨同士のペアでのトレードも可能
  2. 初心者におすすめ!bitFlyer Lightningの利用方法
    2-1. 現物のヘッジとしての利用方法
    2-2. アラート機能で取引のタイミングを図る
    2-3. TRALING注文を活用する
  3. bitFlyer Lightningは初心者から中上級者まで幅広く利用しやすい

日本で仮想通貨取引所は複数存在しているので、「これから仮想通貨取引を始めよう」と考える方々にとって、どの取引所を選べば良いか分からないという方も多いでしょう。私自身も最初は何がどう違うのか?わかりませんでしたが、いくつか口座を開いて利用する中で色々と理解することができました。

どの企業もより良いサービスを提供されていますが、全ての仮想通貨取引所を説明するのは難しいため、ここでは「bitFlyer」に焦点を当てて解説したいと思います。

①bitFlyer の特徴

bitFlyer
  1. bitFlyer Lightningの画面で様々な取引が可能
  2. 仮想通貨同士のペアでのトレードも可能

bitFlyer Lightningの画面で様々な取引が可能

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bitFlyer Lightningの特徴は、機能が充実しているため初心者から中上級者まで様々な目的に応じた取引ができる点です。

上図はbitFlyer の現物の取引板の画面です。ヘッダーに「BTC-FX/JPY」や「BTC/JPY-22MAY2020」等の違う商品があり、クリックするとその画面に変更されます。ユーザー視点から見て、ワンクリックで他の商品に移動できるので、ストレスなく取引できます。

bitFlyerは現物取引、先物取引、FX取引が行えるので、トレーダー向けの商品は揃っていると思って問題ないでしょう。またbitFlyerのFX取引は日本最大の取引量を誇っており、注文が約定しやすいので取引に利用しやすいと言えます。

仮想通貨同士のペアでのトレードも可能

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bitFlyerのもう一つの特徴は、「ETH/BTC」や「BCH/BTC」という仮想通貨同士のペアでの取引も可能な点です。例えば、仮想通貨市場全体が停滞する場合に、どの仮想通貨も日本円建てでは下落する可能性が高くなります。そういった期間に仮想通貨同士のペアはリスクヘッジに利用できます。

豆知識になりますが、「ETH/BTCのロング(ETHをロングして、BTCをショートすること)」というのは、2つの銘柄で日本円建てのポジションを合成することで同様の状態を作ることができます。つまり、「ETH/JPYのロング」と「BTCJPYのショート」を同時に行う取引です。2つのポジションを合成することで「ETH/BTCロング」と同じ損益のリターンを得ることができます。

「ヘッジを取り入れた仮想通貨建ての取引方法」についてこちらの記事で説明してあります。興味のある方は、是非ご覧ください。

【関連記事】:暗号資産(仮想通貨)同士のレバレッジ取引で資産運用!リスクヘッジ方法について解説

②初心者も使えるbitFlyer Lightningの利用方法

現物のヘッジとしての利用方法

先ほどご説明した通り、FX取引での取引量は日本最大の取引所です。そのためビットコインのFX取引を行うのであれば、まずはbitFlyerの利用をお勧めします。

現物を保有することを決めているのであれば、bitFlyerにBTCを集約するのも一つの手です。大きく動いた時に「先物やFX取引を利用して価格変動リスクを一時的に抑える」ような価格ヘッジ方法として利用できます。

それでは、BTCを長期目的で保有しているときに実際にどのような運用方法があるのか、整理してみましょう。

投資家がビットコインを1枚(1BTC)を保有しているとします。この投資家は「ビットコインは今後少し下落する可能性があるな・・」と考えたとしましょう。その時、投資家が取ることが出来る対応として、2つの選択肢が考えられます。

  1. 現物を一旦売り、下落したところで買い戻す
  2. BTC-FXで1BTC分ショートポジションを取り、価格下落による損失をカバーする

それではこの投資家はどのように判断するべきでしょうか?一つ目は、売買板の流動性を見る方法があります。具体的には価格毎の「Bid(売り)-Ask(買い)」の注文数量です。実際の取引板を見てみましょう。

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こちらはbitFlyer Lightningの現物の取引板です。右上にある「7,888 BTC」が24時間取引量に該当します。また「最終取引価格」を挟んで「Bid(売り)-Ask(買い)」の価格をご覧ください。

売板は1,049,760円に注文が入っており、買板には1,049,518円に注文が入っています。

次にBTC-FXの取引板をチェックしましょう。

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24時間取引量は「122,161 BTC」となっており、現物取引の15倍程度の流動性があることが把握できます。そして売板は1,056,587円に注文が入っており、買板には1,056,567円に注文が入っています。

ここで、それぞれの売買価格差(スプレッド)を比較してみましょう。

  • BTC-FX:(売り注文)1,056,587円-(買い注文)1,056,567円=20円
  • 現物BTC:(売り注文)1,049760円-(買い注文)1,049518円=242円

現物取引とBTC-FXの取引板を比較すると、BTC-FXのスプレッドの方がかなり狭いことがわかるでしょう。実際には、注文量も考慮する必要がありますが、ここでは説明のために簡略化しています。BTC-FXでヘッジを行う方が「短期的にコストが低い」ということを理解してもらうためです。

ここでの注意点は、「BTC-FXでポジションを保有し続ける場合、ポジション持ち越し費用(キャリーコストと呼ばれています)が発生する」ことです。BTC-FXのキャリーコストは1日毎にかかるため、長期的なヘッジには向かないことを理解しておきましょう。

アラート機能で取引のタイミングを図る

bitFlyer Lightningで初心者におすすめしたい機能に「アラート」があります。

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アラート機能は、bitFlyer Lightningで右上ベルマークから設定可能です。以下のような条件を設けて、閾値を越えたときにアラームを鳴らすことができます。

  1. 最終取引価格からの15分間で1.5%変動したらアラート
  2. 最終取引価格が前日から3%変動したらアラート
  3. 直近の取引量が過去1ヶ月平均から倍率が6倍でアラート

bitFlyerをトレードで利用していなくても、このアラート機能を利用しているトレーダーもいます。一度利用してみることをお勧めします。私が推奨する使い方を2つご紹介します。

  1. 価格急変を瞬時に把握する
  2. 節目のラインを超えてきたことを把握する

急変時には他社の仮想通貨取引所でもアラートで自動的にメールが飛んできたりします。しかし、bitFlyerのアラートの特徴は、自分で細かい条件を設定出来るため、利便性が高くなっています。

そして特に重要なのは②の機能です。「節目のライン」を超えてきた時に把握出来ることは大きな利点と言えます。例えば、日本ではビットコインの「100万円」は重要な節目となります。

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上図のような水平ラインを自分で引き、「このラインを下回るとショートポジションを作りたい」と考えているとします。しかし、常にマーケットをチェックし続けることは難しいものです。この時アラート機能があれば、「価格をチェックしてエントリーする」という対応が取りやすくなるということです。

カスタマイズしてアラート条件を設定出来る取引所はあまり多くありません。bitFlyerで口座を開設しておいて、アラート機能を利用するだけでもメリットは十分大きいと言えます。

TRALING注文を活用する

bitFlyer Lightningの別の利点に「TRALING注文」があります。TRALING(トレイリング)とは、トレンドが出た場合に逆指値注文の起動位置を自動的に上げていく方法です。保有し続けて利幅を伸ばしたいときに利用できます。自動的に逆指値注文の価格水準が引き上げられていくため、損失方向へ反転すると自動的に逆指値注文が発動します。

bitFlyerのHPには下記のように説明がされています。

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この機能により、手動でSTOPロス注文を引き上げる必要がなくなります。頻繁にマーケットをチェックする手間が省けるため、おすすめの機能です。他社ではなかなか利用できない「TRARING」や「逆指値注文(STOP)」は「特殊注文」から選択できます。

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③bitFlyer Lightningは初心者から中上級者まで幅広く利用しやすい

bitFlyer Lightningは、リリースされた当初は熟練のトレーダー向けのような印象でした。アクセスが集中するとサーバーが重くなったり、注文が通らないと言った状況も度々起こっていました。しかし、アップデートを繰り返す中で改善され、最近ではトレーダーにも初心者にも利用しやすいプラットフォームになっていると言えます。

「売り」や「買い」のコマンドを大きく表示しており、数量指定も簡単にでき、初心者にとって可能な限り利用しやすい設計に改良されています。また現物取引とFX取引でインターフェイスの色を分けたり、取引している商品を視覚的に把握しやすくなっています。

bitFlyer Lightningは日本でビットコインFXの取引量が最大で、大きな注文も処理しやすい取引所と言えます。最初にここで口座開設を行い、自分で利用しながら物足りなさを感じる部分があれば、他社のサービスを検討してみることをオススメします。

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中島 翔

中島 翔

学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。証券アナリスト資格保有 【運営サイト】FXの車窓から